
やっぱアナボリックサプリメントではなさそう
HMBがまたもや2020年5月にでていたカナダのマクマスター大学によるメタ分析(R)で『筋肉は増えない』ということで
以前にも2009年のメタ分析でも『摂っても意味なくね?』という結輪にいたってましたね。
11件の研究をベースに参加者302人(平均年齢27歳)の体重と組成、うち248人の筋力分析が含まれています。
・体重と組成に関して
【総体重】は
HMBグループ:1.12kg±1.89kg プラセボ:0.78kg±1.31k
平均差は0.34kg(95%CI 0.03、0.66、p <0.05)
【徐脂肪体重】
HMBグループ:1.57kg±1.75kg プラセボ:1.17kg±1.45k
平均差は0.29kg(95%CI -0.01、0.60、p = 0.06)
【脂肪減少】
HMBグループ:0.73kg±1.68kg プラセボ:0.47kg±1.43kg
平均差は0.10kg(95%CI -0.42、0.23、p = 0.57)

・筋力向上に関して
【ベンチプレス1RM強度】※1RMとは「1回の動きで上げられる限界重量」
HMBグループ:9.5kg±4.6kg プラセボ:9.6kg±4.9kg
平均差は0.52 kg(95%CI -1.72、1.75、p = 0.41)
ちなみに下半身のトレーニングの1RMの平均差2.82kg(95%CI:-2.37、8.00 p = 0.29 )だそう。
【総合1RM強度】
HMBグループ:32.0kg±31.4kg増加 プラセボ:30.6kg±29.9kg増加
平均差1.11kg(95%CI -1.90、4.12)

というわけで研究者の方のコメントを引用
この系統的レビューとメタアナリシスは、RET中のHMB補給がTBMのわずかな増加をもたらす可能性があるが、FFMの増加またはFMの損失の有意な増強をもたらさないことを示しました。したがって、若い被験者のRETによって引き起こされる体組成を改善するためのサプリメントとしてHMBを処方する理由はありません。さらに、強度への影響も重要ではありませんでした。
https://www.mdpi.com/2072-6643/12/5/1523/htm
※RET「筋トレ」 TBM「総体重」 FFM「徐脂肪体重」 FM「脂肪」