
2016年の研究ですね(1)。日本の「沖縄科学技術大学院大学」とニュージーランドのオタゴ大学の研究チームによるものです。
「罰」がADHDの子供の行動にどのような影響を与えるかを調べましたと。
おもしろいのがこういう「罰」の研究は子供たちがスコアを取れなかったり、報酬を得られなかったりして、実験を放棄してしまうことなんだそうで(笑)。
まぁたしかに、子供ですからね(-ω-)/
というわけでちゃんと「おもしろい」ものを作ったみたい!!
「145人」のADHDの子供と健常者の子供「65人」の計「210人」
勝てば10ポイント獲得とアニメーション再生、負けたら5ポイント没収と笑い声みたいな感じ。手持ち20ポイントからスタートし、400ポイントに達するor300回プレイすることで終了。
おそらく「楽しそうな顔」と「悲しそうな顔」が2×2マスの画面に表示されて、揃えるゲームかな?んで「悲しいそうな顔」を揃えると「負け」というようなゲームかと思います………(笑)。
それで同じようなゲームも用意して、これを難易度をこっそり「4倍」にしていて、子供たちは自由に切り替えて遊ぶ。でも一応「こっちのゲームもやってみたら?」みたいな介入をし、1つを独占的にプレイするのを思いとどまらせることはしたみたい。
こんな感じ

【結果】
- 最初の100回はどちらの子供も「罰の低いゲーム」を好んだ
- 次の100回ではADHDの子供はさらに「罰の低いゲーム」を好んだ、健常者の子供は安定してゲームをしていた
- ADHDの子供は「最初から罰に対して否定的で、実験が進むにつれて、ますますそれを避ける傾向にあった」と
「親御さんや先生には、もし子供が簡単タスクに諦めることがあれば報酬と罰の適正なバランスの確認」と「笑顔や励ましの言葉などの単純な報酬でもADHDの子供がタスクに従事する助けになる」と研究者のトリップ教授は述べています。